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日経平均力という力
2006年04月30日 (日) | 編集 |
 ぽんぽこ氏の記述の中で、わが意を得たりとポンと手を叩きたくなった物に「地合の大きなうねりの前では、おそらく銘柄の選択は損益の分かれる決定的な要因とはならない」というのがあります。
 丁度、「全ての銘柄の株価は、特段の材料の無い時には日経平均に連動する」のではないかと考え始めていた時に読んだので、何か腑に落ちる感じがしたのです。


 このテーゼを考え始めたは、Vテクがヨコヨコ状態の時の板の状態を見ていた時です。そこでは、1株ずつメトロノームのように1秒おきぐらいで、売買が続いていたのです。「株価もまったく動かなくて損益も出ないのに、なんでこんな無意味な事をやるのかな~?」と見ていたのですが、ある時、その動きですら日経平均先物の動きをトレースしている事に気が付いたのです。出来高が細っているため移動平均線はほぼ水平でしたが、その売買タイミングは日経平均先物の上下動と合致していました。
 同時にいじっていた低位株も見たのですが、これも、日経平均先物が大きく動いた時に1tick動いていました。
 これでピーンときました。
 「あ、日経平均先物の動きと連動する自動売買プログラムを走らせている奴がいるんだ!
 そこから、絡まった糸がほぐれていくような感じがしました。


 そもそも、主だった銘柄225種の株価を平均したという「結果」である筈の「日経平均」が、株価変動の「原因」になりうるのか? それも225種以外の銘柄にまで影響を及ぼすのか?
 連動現象自体は随分前から認識していましたが、その理由・原理についてはしばらく不思議に思っていました。でも、自動売買の動きを見た事で、二つの事に思いが至りました。


 一つは、「日経平均先物」の存在です。現物との差を解消する裁定取引を仲介して、取引者の思惑で「日経平均」を動かす事ができます。だから、「日経平均先物」も「日経平均」の概念の範疇に含めれば、「原因」になりうるのです(テーゼを正確に言い直せば、「日経平均先物に連動している」になります)。言い換えれば、「日経平均225」は、その名の通りの銘柄が存在しない「影」的な存在ではあるものの、表裏一体の存在である「先物」が「実体」の役割を担ってしまったという事です。


 もう一つは「日経平均」は単なる225種の銘柄の株価の平均値という意味だけではなく、「市場全体の状態を表すマクロ的な指標」の意味があると考えている人達がいるという事です。そして、その人達は「市場全体の状態を表しているのなら、225種以外の銘柄の株価変動要素にも影響を与え、ひいてはその銘柄のトレンドにも影響がある筈」とも考える訳です。
 ちなみに、それが本当に指標として正しいかどうかは大した問題ではなく、そう考える人がいて、更に「そう考える人がいる」と考えて提灯的な行動をとる人がいて、そしてその提灯的な行動が利得を産んでしまうという連鎖で、「共同幻想が成立してしまっているのです。「嘘から出た真」と言うか「信者がその通り行動するので予言が成就してしまう」みたいな物です。
 そして、こういう人達の中にトレンドフォロー」という手法を使う人達が結構いる事の方が重要です。


 「トレンドフォロー」は「株価が上がったら買い、下がったら売る」という手法です。
 株売買の究極形は「上がる前に買い、下がる前に売る」ですが、これはインサイダーでなければ原理的に無理です。しかし、「上がったら買い、下がったら売る」の株価変動と売買のタイムラグを切り詰めて、近似させる事はできます。株価の動きに方向性が無く微小な変動が続く場合を除けば、勝率はかなりの物になります。しかも、原理的にタイムラグが小さければ小さいほど勝率が上がります(但し、個人がやろうとしたら、その分手数料が凄い勢いで増える訳で、秒単位の「トレンドフォロー」は機関ぐらいしかできませんが)。


 つまり僕は、機関が市場の銘柄は地合(日経平均先物)に合わせて(あるいは先物からほんの少し遅れて)動くと考えて、日経平均(先物)に連動した秒単位のトレンドフォローの自動売買プログラムを、225種以外の広範な範囲(ほとんど全て?)の銘柄にまで走らせているのではないかと考えているのです。そして、それに個別銘柄のトレンドフォロワー達が提灯を付ける事で、はっきりと連動してしまい、結局、先導者が儲かってしまうという、共同幻想現象が起きているのではないかと思うのです。鶏が先か卵が先かみたいな話ですが、この共同幻想が日経平均力という力の本質なのではないでしょうか。


 もっとも、日経平均に連動しない時や銘柄もあります。これには、大きく分けて3つの理由があると思います。
 一つ目は反応の程度の問題です。例えば極端に出来高が少ないとか、株価が低いとかで、連動する値が1tick以下の小数点になってしまって反映しない場合です。また、日経平均と逆行するディフェンシブ銘柄とかは、反応係数がマイナスと言えるでしょう。
 二つ目は機関(の担当者?)が、何らかの理由で自動売買プログラムをOFFにしている場合です。これは係数が0とも言えるかも。
 三つ目は株価を構成する他の力に打ち消された場合です。例えば、何らかの強力な材料が出た場合とかで、二つ目の「自動売買プログラムOFF」も同時に行われている事も十分に考えられます。


 まぁ、強引に「無反応も逆行も関連の薄い動きも、係数や引数や他項の程度問題」と括ってしまえば、「全ての銘柄の株価は日経平均と連動している」と言っても間違いではないでしょう(笑)。


 そして今、この日経平均力という力は意外と強いと実感しています。この感覚が、冒頭のぽんぽこ氏の文に反応したと思われます。


 では、何に対して強いのか…という所で「株価を構成する力」に続きます。
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